少子高齢化の波が押し寄せ、総人口の減少がさらに加速している現代社会では、福祉施設や保育所などに限らず、一般企業や公務員(県や市町村の社会福祉職)などでも社会福祉の知識や専門スキルを持つ人材が求められています。社会福祉学部ではすべての学科でフィールドワークを取り入れており、地域に足を運び、現代社会の諸問題を明らかにしながら、時代の求めるソーシャルワーカー、ケアワーカーなど福祉のプロを養成します。未来を拓く福祉社会の担い手を育て、豊かな福祉社会と、充実した福祉環境の実現をめざします。
自らの力によって豊かな人間性を育み、社会福祉学領域の専門教育を通じて、専門職または地域社会のリーダーとして社会に貢献する意欲のある人
教室外でのフィールドワークを通して、社会福祉が人々の暮らしに深く関わっていることを学びます。過疎地や被災地などで聞き取り調査を行い、地域福祉の課題解決に取り組むほか、海外研修では韓国やドイツの大学との相互交流を実施するなど、他国の福祉についても学びます。
本学部は大学院に社会福祉学研究科を擁し、学部では総合的な社会福祉、福祉環境、子ども家庭福祉、ライフ・ウェルネス教育を展開しています。学生たちは社会福祉士、精神保健福祉士、保育士、教員などをめざしており、なかでも社会福祉士の合格者数は九州屈指を誇ります。
2015年11 月、日本社会福祉士養成校協会(現 日本ソーシャルワーク教育学校連盟)から熊本県初、九州でも3校目となるスクールソーシャルワーカー(SSW)養成校の認定を受け、翌年4月に社会福祉学部全学科に養成課程を開設。教育現場での増員が推進されているSSW育成を進めています。
社会福祉士、精神保健福祉士の国家試験受験資格、スクールソーシャルワーカーの認定課程修了証明申請資格が得られます。いずれも社会からの要請が高い職種で、福祉施設、医療機関のほか行政(社会福祉職)で活躍する道もあります。幼稚園教諭免許、保育士資格、中学社会教員免許、高校地歴・公民教員免許、中学・高校保健体育教員免許などを取得し、教育の現場に立つ卒業生も多くなっています。
本学部では授業・実習に加え、ソーシャルワーカーとして活躍する卒業生の講演などを実施し、学生のキャリアビジョン育成に力を入れています。
社会福祉学部で取得できる社会福祉士国家試験合格者数(既卒含む)は九州・沖縄の大学で1位※。社会福祉学部ラウンジ(新1号館 みらい)では、学生同士のグループ学習や教員への相談時間を設け、国家試験対策講座を開講するなど資格取得をバックアップしています。
※(参考資料)第34回社会福祉士国家試験学校別合格率