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福祉環境学科(2024年度より募集停止)

社会福祉学部 第一部

福祉環境学科(2024年度より募集停止)

学生数:241名(男子65%|女子35%)教員数:11名

学生数:241名(男子65%|女子35%)教員数:11名

すべての人の幸せが実現できる社会を環境から考えます。

福祉とは、「幸せを追求する人をささえること」。
そして福祉環境学は、「すべての人の幸せが実現できる社会を、環境から考える」学問です。
今を知り、明日の福祉環境を考えるため現場に赴きフィールドワークを軸に実践力を身につけます。

学びのキーワード
環境を学び課題解決力を養う

社会福祉学の新たな領域として、社会環境や公害、環境破壊などに実践的・政策的に関わり、研究する福祉環境学を学びます。環境に配慮した「持続可能な開発目標(SDGs)」が世界的な指針となりつつある近年。社会がめざす方向に沿った学びの場があり、環境という視点から課題を解決する力を養います。

水俣学をはじめとする
最先端の学び

福祉環境学は日本で初めて本学で開講された学問であり、「水俣学」「障害学」など独自の学びが得られます。なかでも「水俣学」は、熊本で起きた公害事件から未来への希望を模索する学問として、海外からも注目を集めています。フィールドワークを重視した科目が多いのも特長です。

災害と向き合い備え、
対応する力

2017年度から本学科で開講した「災害と社会(講義と演習)」では、熊本地震の教訓から、日頃の備えや災害発生時にどのように情報を入手し行動すべきかを、本学園の福祉的な避難所の取り組みや、行政の対応・課題を通して学びます。近年頻発する地震や気候変動による災害に備える力を養います。

福祉環境学科の学び
理論を学び、現場学習を積極的に取り入れながら、
福祉環境の問題を身近な課題として考えます。

福祉環境学科のコア科目である「福祉環境学入門」「福祉環境論特講」では、フィールドワーク(現場学習)を取り入れ、教室での授業と現場学習が交互に行われます。現場に触れることで、一人ひとりが福祉環境に関わる問題に関心を寄せ、共生社会とは何かを考えるきっかけとなります。

資格取得等
めざすは教員免許と社会福祉士のW取得。
福祉住環境コーディネーターの受験も支援。
取得できる免許・資格
  • 社会福祉士(国家試験受験資格)
  • 精神保健福祉士(国家試験受験資格)
  • スクールソーシャルワーカー
    (認定課程修了証明申請資格)
  • 高等学校教諭一種免許状(地理歴史・公民)
  • 中学校教諭一種免許状(社会)
  • 司書
  • 司書教諭 ほか
取得や受験を支援している資格・検定
  • 福祉住環境コーディネーター®
  • eco検定(環境社会検定試験)®
  • 3R・低炭素社会検定
カリキュラム
カリキュラム
カリキュラム

(2022年度入学生適用予定)●必修 ◎選択必修 ◯選択
このほか、放送大学との単位互換科目や、教職課程に関する科目などがあります。

PICK UP!
歴史のなかの福祉

ヨーロッパの文化・福祉などに関する教養を身につけ、⻄欧社会における福祉の歴史を深掘りします。 異文化の福祉の事例を学ぶことで、幅広い思考力を養うことができます。

PICK UP!
精神保健学Ⅰ・Ⅱ

現代社会における複雑なメンタルヘルスの問題を多文化的視点、歴史的視点などから紐解いていき、メンタルヘルスについての基本的な考え方と精神保健福祉士の役割について理解を深めます。

ゼミテーマ
  • 岡部ゼミ西洋の歴史における貧困と福祉
  • 城野ゼミメンタルヘルスと環境
  • 髙倉ゼミ保険診療契約の患者側主体
  • 陳 ゼミ事例・判例を通して考える家族と法
  • 中地ゼミSDGsと環境問題
  • 堀 ゼミ福祉と共生
  • 矢野ゼミ日本における差別と人権
  • 藤本ゼミ環境社会学・地域社会学

※2022年度実績

教養系科目
幅広い「教養」と高度な「専門」教育

幅広い「教養」と高度な「専門」知識の修得を柱に、多様な人々と協力しながら地域や世界の課題に取り組むことができる人材を育成しています。

開学以来、建学の精神である「師弟同行」「自由闊達」「全学一家」を礎とした教育は、知的応用能力だけでなく「総合力」で社会を動かす力を生み出し続けています。

ゼミ現役生×教員
ゼミ現役生×教員
陳ゼミ

家族と法について事例・判例を通じて理解を深める

Student’s Voice 家族に関する判例について議論することで多様な価値観に触れる

西村 亜耶

福祉環境学科4年熊本県/熊本農業高等学校出身

高校時代に老人ホームを見学した経験から福祉の仕事に興味を持ち、社会福祉士の資格を取得できる本学科を志望。陳ゼミに参加したのは、日常で耳にする家族についてのさまざまな事例や判例を深く知りたかったから。今は、他のゼミ生と議論をするなかで、自分と違う意見があることを認め、多様な価値観があることを実感できるように。判例などについて意見交換を行うので、法的知識も身につけることができます。

Professor’s Voice 自分の考えを持ち思考力を養い各分野で活躍できる人材へ

陳 宇澄

福祉環境学科教授

ゼミでは、家族問題について、学生自身が興味のある事例を探し、深く調べて発表します。法の学びを通して社会的責任や倫理観について学び、論理的・批判的思考や総合判断力が養われます。また、実際に裁判所に出向いて傍聴した裁判について、学生同士で意見交換する場も設けているので、他者との考え方の違いに気づき、新たな知見とより深い学びを得ることにつながります。

※学年は2022年4月現在

時間割モデルケース
山根 有貴
地域の人たちと実際に
触れ合い課題解決策を見つけ出していく

山根 有貴

福祉環境学科3年熊本県/八代高等学校出身

「福祉環境論特講」では、熊本市東区の尾ノ上地区で地域の人たちへの聞き取り調査を行い、地域の公園のいいところや課題を地区のイベントで発表。課題の一つであるゴミのポイ捨て問題について改善策を提案しました。人と触れ合いながら学習するフィールドワークが楽しくて新しい発見もあり、自分のやりたいことが見つかった気がします。

山根さんの2年次 秋学期授業時間割

 
1   ソーシャル
ワーク
方法論Ⅱ
  高齢者
福祉論Ⅰ
 
2   民法Ⅱ 福祉環境論
特講
  歴史のなかの
福祉
3          
4 社会調査     生活と
福祉情報
ソーシャル
ワーク論Ⅱ
5   障害児・者
福祉論
  ソーシャル
ワークと法
 

※学年は2022年4月現在

卒業生メッセージ
北島 未智
一人ひとりに寄り添った
“安心できる場所”をめざして

北島 未智

福祉環境学科(2022年3月卒業)熊本県/尚絅高等学校出身
就職先熊本赤十字病院

1年次に体調を崩した際に、かかりつけの病院で身体的な面だけでなく精神的な面も救われたことが、病院への就職をめざしたきっかけです。ソーシャルワーク演習の相談援助のロールプレイや、福祉環境学入門の車いす体験などで、病院での業務をイメージすることができました。社会福祉士の資格を取得することで、仕事の幅も広がり、学んだ知識を最大限にいかせると考えています。患者様にとって病院に行くことは不安なことかもしれません。困っている人や悩みを抱えた人が安心して受診できるよう信頼されるソーシャルワーカーになりたいです。

※学年は2022年4月現在

就職実績
福祉環境学科は「福祉分野」に強い
  • 熊本市(社会福祉職)
  • 阿蘇市(社会福祉職)
  • 福岡市(教員/中学校社会)
  • 熊本県(事務職)
  • 熊本県警察
  • 熊本赤十字病院
  • (医)堀尾会 熊本託麻台リハビリテーション病院
  • (医)相生会 にしくまもと病院
  • (一社)玉名郡市医師会
  • (福)リデルライトホーム(高齢者施設)
  • (福)恩賜財団 済生会熊本福祉センター
  • (福)福岡市身体障害者福祉協会
  • (福)慈愛園 慈愛園子供ホーム(児童福祉施設)
  • (株)鶴屋百貨店
  • (株)九州ケーズデンキ
  • 熊本ダイハツ販売(株)
  • 熊本市農業協同組合
  • (独)自動車事故対策機構

※ 過去3カ年の実績より一部抜粋。