学科DATA
学生数:371名
(男子:49%/女子:51%)
教員数:11名
一人ひとりの幸せな人生(=ウェルビーイング)の実現をめざす「社会福祉学」を中心に学びます。
支援する側・される側に分かれていた福祉のあり方を見直し、対等な立場に立って信頼関係を築くための専門知識や技法を身につけます。
多様な価値観を持つ人々が自らの幸福(=ウェルビーイング)を追求できる共生社会をめざすため、社会福祉学を段階的に学び、「社会的な条件をどう整備していくべきか」を科学的に考えます。社会福祉の観点から個人を尊重し、ソーシャルワーカーをはじめ現代に求められる福祉のプロを育成します。
社会福祉士・精神保健福祉士国家資格取得のための受験資格、スクールソーシャルワーカーの申請資格が得られ、試験対策など専門の教員による手厚いバックアップ体制が整っています。講義・実習による学びと経験の積み上げにより、福祉を専門的に研究する学科ならではの考え方と知識が養われます。
2006年度から、フィールドワーク学習を重視する「社会福祉入門」を導入しています。このほか、国内外の現場に赴き、地域で暮らす人たちの生活に触れ、生活課題や地域問題を発見・把握する機会を多く設け、社会福祉の現場で応用できる課題解決型思考の習得をめざしていきます。
地域の生活課題を通して、地域づくりや社会福祉の現状と課題について学びます。実際に地域の方と協力して行うフィールドワークではコミュニケーション力も身につきます。
近年、社会福祉全般の基本理念となりつつある「ウェルビーイング」が持つ広範な意味を理解するために、各専門分野の教員によるオムニバス形式の授業を行います。人と社会を分析する力を養い、適切な制度的支援を学修します。
本学部と提携する海外の大学生たちとの現地交流、研修、および訪問国での施設見学などのフィールドワークを行います。学科の特性に応じてテーマを学生主体で設定し、報告を通して到達目標の達成をめざします。
社会保障の概念と対象、理念と役割、費用と財源などを学び、その全体像を把握します。そのうえで、個別制度としての医療保険および介護保険について、制度の現状や課題、政策動向などを学修します。
ジェンダー論と法学の二つの側面から、社会のジェンダー問題について学習し、解決手段を探ります。関心のある身近な問題の分析も行い、論述する能力を身につけ、平等な社会をめざします。
社会福祉分野のなかでも、特に高齢者や地域の方々と交流し学ぶフィールドワークに興味があり本ゼミへ。1年次は美里町で高齢者の暮らしの現状を調査、そして2年次は新型コロナの影響でフィールドワークが難しいなか、大学近隣の団地で生活実態の観察調査を行いました。エレベータがなく、足腰の弱い高齢者が困っている現状など、実際に現地に行かないと気づかないことも多く、自分の目で見て学ぶことの必要性を再確認しました。
社会福祉の専門職であるソーシャルワーカーは、地域のなかで課題を見出し、住民とともに解決していくことが求められます。ゼミでは高齢化が進む地域の中心地や古い商店街、中山間地域などでフィールドワークを行い、生の声を聞き集めながら人々の生活の実態を把握し、社会福祉やそれに関わるまちづくりの課題や改善策を考えていきます。活動を通じて多様な側面から問題を理解する力を身につけてほしいです。
ゼミテーマ | |
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高林ゼミ | フィールドワーク(聴き取り調査)による生活問題の把握 |
中村ゼミ | ソーシャルワーク事例分析 |
仁科ゼミ | フィールドワークにより中山間地域、高齢社会の実態を把握 |
松本ゼミ | 少子高齢化の影響と社会保障 |
横山ゼミ | ケアの本質論とケアを巡る社会問題 |
黒木ゼミ | ソーシャルワークの観点から見るケアとコミュニティ |
森口ゼミ | 憲法判例・学説から考える現代社会 |
※ 年度により変更になる場合があります。
「ジェンダーと法」では、例えばLGBTQの問題に対して、法学の観点から過去の判例などを参考に、社会にある偏見やその問題に関して議論を進め、自分なりの答えを導き出すプロセスを経験できます。世の中で起きている実際の問題を“自分事”として学ぶことができ、「常識」や「習慣」にとらわれない考え方が身につきました。本学科での学びは、価値観の多様化が進む現代社会において必要になってくる力だと感じています。
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | |
1 | 憲法II (人権論) |
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2 | 卒業演習I | 現代行政論 | 哲学概論II | 自然科学と 人間IIIB |
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3 | 生活と法 | 文化人類学II | 環境論IB | 水俣学 | 社会保障論II |
4 | ジェンダーと法 | 地域社会学II | 英語IB | ||
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5 | 法学 |
クマガクは、福祉を学ぶ環境が整っていて、将来の可能性を広げ、自らの挑戦を後押ししてくれる場所です。学びを深めていくなかで経験した病院でのソーシャルワーク実習で、個々に合わせた支援を行うことの難しさを痛感し、自分自身を見つめ直すきっかけに。そこから新しい価値観が生まれ、多くの人との出会いを通して「人との繋がりの大切さ」を学び、医療ソーシャルワーカーとして困っている人に寄り添いたいと強く思うようになりました。これからは支援に必要な視点や気づきを得て、社会福祉士として温もりを与えられる存在になりたいです。