学科DATA
学生数:323名
(男子:9%/女子:91%)
教員数:11名
保育や幼児教育を短期間で学ぶ短大や専門学校と異なり、福祉や家庭支援・地域支援など幅広く、そして深く学べる点が特長です。
子育てに関する幅広い領域での対応力を身につけることができ、幼稚園・保育所・こども園をはじめ
施設や地方公務員、ソーシャルワーカーなど就職先の選択肢も広がります。
社会福祉の観点から、子ども・家庭・地域の子育て支援などについて学び、 幅広い領域での対応力を習得します。初年次から入門科目で付属幼稚園でのふれあい体験や、近隣校区の公園を調べてお散歩マップを作製するなど、子育て環境の現状や地域との関わりを体験から知り、学びを深めていきます。
時代の流れに合わせた新しい学びの場であるために、「乳児保育」をはじめ保育士養成課程の新カリキュラムが2019年度にスタート。2021年度からは幼稚園教員養成課程でも新カリキュラムが取り入れられ、履修科目をより充実させることで、子育てに関する幅広い領域で柔軟な対応力を身につけていきます。
1961年に熊本短期大学保育科が設置されて以来、保育所、幼稚園、こども園、児童福祉施設などに多くの保育者を送り出しており、保育士採用者数は九州屈指。近年は市町村の公務員保育士を受験する学生も増えており、本学科における多様な学びをいかして多くの合格者を輩出しています。
幼稚園教諭養成課程と保育士養成課程のカリキュラムを柱とした「保育者養成履修モデル」、保育士養成課程または幼稚園教諭養成課程と社会福祉士養成のカリキュラムを柱とした「保育・児童ソーシャルワーカー養成履修モデル」があります。社会福祉の視点から子育てを考え、家庭や地域支援においても幅広い対応力をもつ人材を育成します。
「保育表現研究」の一環として、学園祭にあわせて地域の子どもたちや、子育て家庭などを招く本学科独自のイベントを開催。子どもたちとの関わり方を研究し、当日の運営等の準備を重ね、学びの成果を披露します。
「保育(幼児教育)を学ぶ大学生として、地域のためにできることってなんだろう?」をテーマに、子どもの居場所づくりに取り組んでいます。絵本の読み聞かせや制作、レクリエーションなど、未来の保育者として学んでいることを実践。2019年度にはキャンパスで子ども食堂を開設しました。
子どもと親・保護者・家族のウェルビーイング(幸せ)を追究する「子ども家庭福祉学」を学ぶにあたって、「子ども家庭福祉とは何か」「子どもと子育て家庭はどういう状況にあるか」などを考えていくきっかけとなる授業です。
現代日本の保育状況をふまえ、保育と保育学についての基礎的概念および体系的知識を習得します。子どもの育ちと子育てをめぐる課題や支援のあり方を、日本・世界の実例をあげて学びます。
現代の子ども・子育て問題について、多角的・総合的に考察していきます。座学だけでなく、子どもウォッチングや聞き取り調査などのフィールドワークを積極的に行い、子育ての現状や課題にせまります。
食生活が子どもの健康・成長、人格形成に大きく関わることへの理解を深め、親子ともに幸せになれる食育について考えます。栄養や調理、食品に関する基礎的な知識と技能の習得をめざします。
幼児理解の教育上の意義を学び、幼児の心身の発達について具体的に知ることで幼児教育者としての基礎的態度を身につけます。学校教育における道徳や、生徒指導、教育相談などに役立つ知識です。
0〜2歳は、人間としての基礎が養われる重要な時期です。発達課題やそれに対する保育のあり方、子育て支援、保育士の専門性について理論的・実践的な講義を行い、質の高い乳児保育について考えます。
保育実習Ⅱ・Ⅲでの実習に向けて準備をするための科目です。クラス運営の技量を身につける実習に備え、クラス担任の仕事の理解と意識・基礎的力量を身につけていきます。
保育士をめざし進学しましたが、「社会福祉士」という選択肢が増え迷っていたときに、出川先生に相談をしていたことがゼミを履修したきっかけです。ゼミでは、女性や子どもを巡る諸問題について学びます。私は「子どもと遊び」について調べていて、子どもたちの遊び方が変化している背景に何があるのかを研究しています。ゼミでは、必ず意見を発表し、先生や仲間からフィードバックをもらうため気づきが多く、何事にも背景があるということを学びました。
児童福祉学を専門に、若年での出産家庭やひとり親家庭など、子育てに困難を抱えやすい方への子育て支援について研究しています。ゼミでは、女性や子どもを巡る諸問題について基礎知識を学んだあと、子育て家庭が直面する課題を学ぶなかで、自身の関心があるテーマを発見するように促しています。インターネットや本だけでなく、フィールドワークを積極的に行うことで直接聞くことを大切にし、自分で考え、自分の言葉で伝えられる力を養ってほしいと思っています。
ゼミテーマ | |
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[子ども家庭福祉演習Ⅰ] | |
伊藤ゼミ | 現代の子ども・子育て問題 |
出川ゼミ | 『児童福祉施設』の理解 |
山西ゼミ | 子どもと子育て家庭における社会問題と支援 |
[卒業演習Ⅰ] | |
伊東ゼミ | 造形について-ものの見かた・作品制作 |
伊藤ゼミ | 教育と福祉の基本問題 |
田中ゼミ | 造形による表現活動・色や形、質の理解と、それらによる様々な表現方法の試み |
出川ゼミ | 女性の現状と福祉 |
山崎ゼミ | 人の心をとらえるコミュニケーション・スキル |
山西ゼミ | 地域の子育て支援と学童保育 |
吉津ゼミ | (1)音楽療法の理論と実技・実践 (2)世代間交流について |
栗原ゼミ | 子どもの運動遊び・スポーツ |
上原ゼミ | 保育における多様な支援 |
※ 年度により変更になる場合があります。
私が履修していた「入門演習」は、スケッチブックを用いて、例えば「タコを描いてみよう!」など出されたテーマを描くというもので、個人の認識の違いに気づいたり、発想力が養えます。子どもの年齢や発達段階によって”スケッチ”を保育にどう応用できるかも知ることができます。子育てに関する基礎的なことから、教育の無償化、子ども教育に関することまで多くの知識を学びます。
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | |
1 | 教育学概論I | 社会学概論I | 地理学概論I | ||
2 | 英語IA | 社会福祉 原論I |
医学一般 | 子どもの歴史 | |
3 | 部落解放論I | 政治学I | 入門演習 | 情報処理 入門 |
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4 | 発達心理学 | 英語IIA | 心理学I | 健康科学A | |
5 | 日本国憲法 |
幼少期に保育園で過ごすことが多く、寂しい時に保育士の先生に支えられた経験から、私も同じように子どもの支えになりたいと、保育士をめざすように。本学科では、保育や幼児教育についての専門知識に加え、地域との関わり方など、さまざまな角度で保育や支援について学び、考えることができます。また、実習も多く、子どもの命を預かる責任のある仕事だということをあらためて強く感じました。そして何より、意識の高い仲間に支えられ、資格取得に向けた勉強にも力が入りました。これからは、子どもやご家族の幸せを実現できるよう何事にも責任を持ち、子どもの気持ちに寄り添える保育士をめざします。